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2010年から2011年へ

2010年の、大みそかにようやく到達。
昨晩、ジロドゥがらみの書きもの2つ、仕上げました。大みそかと三が日にはベンキョもドクショもできないのをいいことに(?)少し頭を冷やして、そのあとでもう一度読みなおし、足りない情報や註を足しこんで、入稿させていただきます。ぎりぎり、せーふです。すみません。

そんなこんなで、今年の終わりまであと数時間、というところになってようやく、年の瀬なんだなあという感慨がわいてきました。

20歳を超えたくらいから、1年が過ぎるのがものすごく早くなったのですが、どうしたことか、2010年は、ただ単に「早かった」とは言い切れない気がします。
2010年のテーマは、「やりたい」でした。
2009年は「過去と未来をつなぐ」
2008年は「恩返し」
2007年は「一矢を報いる」
2006年は「実りの年」
でした。
2010年は、やりたいと思うことをどんどん、あまり迷わずに、ある程度は見切り発車的なところもありつつ、やってしまった年だったという気はします、確かに。そのせいかもしれないけれど、なんだかえらく「目のつんだ」時間でした。
今年の出来事ベスト5とかベスト10とか、まとめられそうにないなあ……いろいろありすぎた。

でも、今年やりはじめたこと、というのもいくつかあって…
ジロドゥを軸足にして、もう片方の足を、でっきるだけ遠くへ踏み出すこと、とか。
みんなで一緒に読んで、一緒に考える「読み会」とか。
ひとりで歌舞伎を観ること、とか。

あとは、2009年3月の『転校生』ショックが、わたしにとって何なのかっていう問いを、常に咀嚼しつづける1年だった、てのもある。ていうかそれはもしかすると依然として、一番大きかったかも。
そして、この問いを常に目の前の人参みたいにぶらさげて暮らしながら、ふと振り返ってみると、2008年までに組み上げてきたものたちが、めりめりめりっと、音を立てて、思いもよらない脱皮をはじめてしまったような、そんな感じもある。

2011年のわたしのテーマは、もう、決定してます。
「クラシック」
です。

「クラシック」つまり「古典」ですが、これは一般的には「基礎」という言葉とニアイコールなのかなと思います。
そして、「安定」とか「きれいさ」とか「説得力」、あるいは「権威」みたいなものも、連想する言葉です。
実は90年代に、修士論文でフランスの古典劇を扱ったこともありました。
モリエール、ラシーヌ、コルネイユ。
フランスの高校生が学ぶ文学の「基礎」です。
でも、わたしが2011に求めたい「クラシック」は、それが「基礎」だからでも、「権威」だからでもない。
「クラシック」さえやっておけば安心、と意味の「クラシック」じゃない。
「クラシック」は、それが成立するにあたって、たくさんの人々の努力と痛みがはらわれたのだし、それが成立したがゆえに、なかったことにされてしまったことがらも、きっとたくさんある。
いま私はどうも、「クラシック」が引き受けた「責任」とか「覚悟」とか「悲しみ」みたいなものに、興味が向いているみたい、なのです。
「きれい」にみえるものや「説得力のあるもの」は、なんの理由もなしにきれいなのでも、説得力があるのでもなくて、むしろ、ものすごおく、たくさんのものを、引きうけているから、きれいだったり、説得力があったり、するんじゃなかろうか、と。

わたし自身は、「引きうける」ことは今もこれからもできそうにないけど、、「引きうける」ということを引き受けた人やモノのことは、どうしても、気になるし、理解してみたい。
そういう人やモノのことを、考える1年にしてみようと思います。

来年もどうぞ、よろしくお願いします。
みなさん、どうぞよいお年を。
by apresthese40 | 2010-12-31 22:13 | よしなしごと
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