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いまこそわかれめ

突然ですが、ブログをストップすることにしました。
ここ1,2カ月、更新が滞るにしたがって、記事の管理がしにくくなってきた、ということもあるのですが、
2007年の暮れ、博士論文を書き終えた後の自分を見つめるための場としてこれを断続的につけてきて、ここに至って私の中のアプレテーズ期が、終わったと実感した、というのが、一番の理由です。
忘れがたき3年半となりました。
お付き合いくださったすべてのみなさまに、感謝申し上げます。
また別の場で何かはじめるかもしれません。その折はここに、近況報告に参ります。
かさねがさね、有難うございました。
apresthese40

P.S.  リンクのご報告をを頂いてある記事と、コメントをいただいている記事のみ、残します。

# by apresthese40 | 2011-04-23 21:34 | よしなしごと

ただのノロケ話なのかも知れないんだけど

みなさん、どうしてますか? 今どこにいますか?
停電、余震、暗闇・・・ 経験したことのない不安です。
刻一刻と状況が変わる中、昨日から、夫のいるインドに来ています。
23日に帰ります。是非とも帰ります。


以下すんごい長い雑感です こんなこと書くのが正しいことか、分からない。でも。
# by apresthese40 | 2011-03-16 22:07 | よしなしごと

a woman is a woman is a woman (4-2) ダンス企画おやつテーブル

 前回のエントリで「不自由さ」というキーワードを使ったが、今回の「おやつ、というだけで」を見て強い印象を受けたのは、人間の身体の「不自由さ」と背中合わせのなにか可能性みたいなものを、教えてもらえたからじゃないかと今振り返って、思う。
 一般論として、頭でやろうと思っていること、できると信じていることが、実際に身体を使ってほんとうにできるかというと、そうはいかない。空飛ぶヒーローものの映画を見た後で、自分も空を飛べるような気持になっても、ほんとに空を飛べるわけじゃない。でも、「ほんとうには空を飛べるわけじゃない」という事実を事実として知っているからといって、空を飛ぶ自分を、夢の中では確かにリアルに感じてしまう、そんな思いを消し込むこともまた、できない。身体は、頭で思うよりもずっと、不自由なものだ。
 でも、その、不自由なものにしか出来ないものがある。それは、他者とかかわる、ということだ。それは、自分が独りではないと知ることだ。
 他者との関わり。これは、別に、物理的な身体つまり肉体がなければできないわけじゃない。かつて肉体を持っていたなにか、だれかが残したもの。それが作家なら、作品が残る。そういう「残滓」には、もちろん、ナイフを突き立てたって血はでない。それらは、それ自体では、紙であったり、羊毛であったり、インクであったり、カンバスであったりと、モノでしかない。でも、それと向き合う不自由さを受入れること。つまり、作品に問いかけ続けるという、リターンが本当に少ない企てを、継続的に、終わりを決めずに、ずっと行うこと。その向こう側にいる/いた、その人が手を振っている姿を、うっすらとでも見たいなら、たぶんそれしか方法はない。



おやつテーブルが見せてくれた、「不自由さ」のいろいろはこちら
# by apresthese40 | 2011-03-03 11:17 | 演劇映像芸術音楽本…

a woman is a woman is a woman (4-1) ダンス企画おやつテーブル

満を持して(笑)おやつテーブルの作品について書こうと思う。今回の作品タイトルは「おやつ、と聞くだけで心は踊る。できればおやつだけ食べて生きてゆきたい。」(以後「おやつ、と聞くだけで」と表記)という長いもの。これは、おやつテーブル立ちあげ当初からのキャッチ・コピーからの引用である。これを今回の作品タイトルにもってきた理由をいずれまえださんに聞いてみたいのだが、おやつテーブルの前々からのファン(話が横道にそれるが、今、「ずっと見続けて来た」という意味の修飾語を探したけれど、思いつかなかった。フランス語ではfidèleがまさしくその形容詞にあたるのだけれど、辞書を引いても「忠実な」「愛顧する」という日本語しか見つからない。私はけしてハチ公のような「忠義」な輩ではないし、おやつテーブルが私にとっての「愛玩」の対象ということもない。このfidèleという概念の、日仏言語間でのズレは、いずれきちんと考えてみないといけない)としては、あえてこのコピーのようなタイトルがついていたのが感慨深かった。
 今回の作品は、腑に落ちるところがほんとに多かった。以下、数回に分けて、印象に残ったシークエンスを中心に、感想を書き残したい。ただ、記憶が断片化したり、混濁したりもしている。レビューによく似たフィクションとして、これを書く。作品の細部の記憶が、事実と異なることも否定できないこと、お許しください。




レビューによく似たフィクションその1はこちら
# by apresthese40 | 2011-03-01 13:07 | 演劇映像芸術音楽本…

間違ってプリント


今日の日中、目を三角にして報告書を一つ書いた。
あわただしくプリントアウトしたら、この一つ前に書いていた、別の報告文を書くときに作ったメモが、プリンタに吸い込まれてしまった。
あ~あ。
大事なメモだったのに、読みにくくなっちゃった。
目を三角にして報告書を書くのは、良くないよん、わたしちゃん。
慌てたくなるときほど、誰かが、何かが、わたしをちゃんと、守ってくれているのだから。
# by apresthese40 | 2011-02-28 23:26 | よしなしごと

a woman is a woman is a woman (5) 「CANDIES 2011 Chapiter 1 « Kitty »」

 順番から言うと次はおやつテーブルなんだけれども、おやつさんはこれまでにもずっと見てきた分、今回の作品については語りたいことがすごく多いので、ちょっと、順番をチェンジ。レビューを全部UPしたら、順番を直します。
 というわけで、小林エリカ+羊屋白玉「CANDIES 2011 Chapiter 1 « Kitty »」。パフォーマーの身体年齢に一切嘘をついていない(ように見えた)、虚と実の間の境界線のありかを見る者に問わせないつくりのおやつテーブルの作品を見た直後だったせいもあり、この「CANDIES 2011 Chapiter 1 « Kitty »」は、観劇中はその丁寧な作りこまれ方に強い印象を受け続けていた。オフ・オフ・ブロードウェイで上演されそうな、ダンス・ミュージカルにも似て。
 けれど、観劇から1週間が経った今では、統一感ある隙のない演出に、後付けでいろいろな思いが湧いてきている。以下、観劇中の記憶と、現在のおもいがないまぜになったレビュー。



ないまぜになった長めのレビューはこちら
# by apresthese40 | 2011-02-27 19:15 | 演劇映像芸術音楽本…

a woman is a woman is a woman (3) 「真珠子アニメ紙芝居活弁

 そして、「真珠子アニメ紙芝居活弁」(アニメーション・活弁:真珠子)はあ……。これは、なんか、もう、「えらいものを見てしまった」という感じ。現時点で、その「えらさ」をどうにかして言語化しようとすると……とりあえずは二つ思いつく。

とりあえず思いついた二つについて
# by apresthese40 | 2011-02-24 23:03 | 演劇映像芸術音楽本…

a woman is a woman is a woman (2) 「洪水」

 この「a woman is a woman is a woman」は、指輪ホテルの芸術監督である羊屋白玉氏が「愛すべき、尊敬すべき、女性作家たち」と呼ぶ4ユニットの作品が立て続けに上演されるという非常に贅沢なショーケース。4つはそれぞれに独立した作品なのだが、バンカートの3階のフロアに作られた仮設(だと思うのだが)の劇場で、同一の観客によって眺められる。すくなくとも、舞台と観客との物理的位置関係は、全体を通してほとんど変わらないと言っていい。また、これはあとでまえだまなみさんに聞いた情報だが、今回は全体に「避難」というテーマがあったという。打ちっぱなしの殺風景な壁や床も、そういえばなにかシェルターのようなものをイメージさせる。

【訂正】【追記】「避難」というテーマは、この4作品の全体、ではなく、おやつテーブルのみのテーマだったそうです。まえださんから訂正のご指摘いただきましたので、追記します。

「洪水~Massive Water」は、
# by apresthese40 | 2011-02-23 21:49 | 演劇映像芸術音楽本…

a woman is a woman is a woman (1) レビュー前口上

 まだ2月だけど、TPAMのショーケース『a woman is a woman is a woman』が、私にとっての2011年のベスト5に入るのはほぼ間違いないと思うので、自分として、きっちりと記録に残しておきたいと思いました。なので、ひさびさで、超・渾身のレビューを書きたいと思います。
 よろしければ、これから数日間、お付き合いください。
 すんごい長くなりそうだし、まだ全然書き終わってないので、エントリ数回に分けます。
 まずは、レビューの前口上から。
 あ、前口上なんで、全然、作品に触れてないです。スミマセン。



レビューの前口上
# by apresthese40 | 2011-02-23 01:03 | 演劇映像芸術音楽本…

19年ぶりの再会

絵はがきの時代

細馬 宏通 / 青土社


「年度末台風」が依然として吹荒れる中、横に放り出してあった、自分の研究と論文書きに、少しずつ重心をシフトし始めているところ。そうなってくるとどうしてなのか、ツイッターではなくブログが書きたくなる。

フランス語は、19歳からNHKのラジオ講座を丸暗記しはじめ、20歳からはスクールに通って習った。
このスクールで最初に登録したクラスの先生は、フィリップ・バロスという名前だった。
日本にたぶん、合計して3年くらいいたんじゃないかなと思う。
なにせパフォーマティヴな授業で、退屈するということがなかった。
最初があの先生の授業でなかったら、私はフランス語の深みにははまっていなかったかもしれない。
なんせ、最初の1年間、教室や家で、フランス語の「勉強」のことで努力した記憶がない。
気が付いたら、間違いはいっぱいあっても、けっこう長く話せるようになっていた。
あの、「気が付いたらできるようになっている」という魔法のような授業を、自分の理想形として持っていることは、たとえ、その理想形が、教師となった今の自分にとってはちっとも実現可能じゃないという現実に直面しているのは確かであるにせよ、幸せなことであるに違いない。
「ああなりたい」と思えるものが、イメージ化できるというのは、とっても有難いことだ。

で。
バロス先生の話を、こんな実名を挙げてまで出したのは、一昨日、久しぶりで先生の名前を活字で見たからだ。

ちょっと必要があって、細馬宏通著『絵はがきの時代』のレビューみたいなものを書かなくてはいけなくなって、はじめてこの本をきっちり、読んだのだ。
そしたらこの本の中に出てきたのだった、「フィリップ・バロス・コレクション」の話が。

そうそう。確か、私があのスクールに通った2年目あたりに、バロス先生の絵はがきコレクションが、写真入りで新聞に掲載された。
そして、そのコレクションが、どこかの展覧会で公開されたと思う。
心の視野がうんと狭かった私は、「自分の好きなバロス先生」のコレクションだからといって、その展覧会をわざわざ見に行ってみようとは思わなかった。
たかが絵はがきに、どんな価値があるのだろう・・・という先入観が勝った。
結局、私はこの展覧会にこれといった興味は示さなかった。

そして、その1年後位に、バロス先生は、日本を離れた。
私は、大好きだった先生に、最後まで名前をきちんと呼んでもらえないことを、ぐずぐずと気に病んでいた。でも、そういう気持ちを流暢にフランス語で伝えるレベルには、達していなかった。
先生があと数日で日本を離れる、と言う時、スクールの庭で先生を見かけて、小学生が大好きな担任の先生をじとーっと見つめるかのような、そんな目つきで見つめた、という記憶が残っている。
先生は、困ったような苦笑いを浮かべていたっけな。

そして、『絵はがきの時代』を縁に、私は、あの展覧会の図録を古書店のネット検索で見つけた。
その本が、一昨日ようやく届いたのだけど・・・。

日本人が、こんないろいろな絵はがきを愛でながら暮らしていた時代があったということとか。
初級者向けの、短いフレーズをしゃべっているところしか見たことがなかった先生の、きちんとした長い文章の行間に、あのパフォーマティヴな授業で感じた息遣いとはまた異なった、絵はがき研究者としての緻密さを発見したりとか。

私をフランス語の世界へと迎え入れた先生は、日本語は最後までしゃべれないままだったけれど、それでも、絵はがき収集家という立場で、私の国を好ましく思ってくれていたのだということが、実感として伝わってきた。
なんか、そういうことが、すごく、嬉しかった。

それにしても、「かえるさん」の『絵はがきの時代』は素敵な本だ。
一枚の紙片に残された、人々のさまざまな想いを、絵はがきを、モノとして、あるいは絵として、さらには紙として、または作品として、丁寧に観察し、その観察の結果を踏まえて、20世紀初頭の日本に生きた人たちと、私の間の距離を、一瞬でも確実に縮めてくれる。

19年は、やっぱり、一昔なんだな。
私もずいぶん、変わったな。
でも、変わってないところもあるけど。
こういう出会いがあると、なんだか、この先もとにかく頑張って進んでみようかな、なんて、ちょっと殊勝な気持ちになれるものだな。

# by apresthese40 | 2011-02-07 23:06 | よしなしごと
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LA37@約40歳の、わりとまぢめな、挑戦などの、記録たち。ダイガクセイたちとの対話の日々。


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